時間

夕刻、すべての配達を終えて熊谷から無事帰還。16時半頃だったか、鳩D吉にてラーメンを食う。1740帰社、賞与をもらう。私の勤めている会社は、毎月の給与も「現金手渡し」だが、今どきそういう会社は少ないんじゃないか。そこで思うのは、賞与の詐取である。つまり家人には、賞与が出たことを黙っている。あるいは何か尋ねられたら「不景気かねえ、ボーナスもらえそうにないなあ」などと嘘をついて、私がすべてをいただこうって寸法である。イヒヒヒヒ。――そんなことを毎年、夏と冬、企んでみたりもするのだが、普段の私の散財、放蕩ぶりなどを考えてみますと、どうもそこまで非道にはなれず、結局、毎回きっちり、耳をそろえて家人に渡しているのである。なんという立派な亭主でしょう。気が小さいというのもありますがね。

夜。枝豆、心太、トマトを肴に麦酒を飲む。後、握り寿司、吸物、茶。自室に引き揚げ、ウイスキーやりつつ書きもの。いっこうに筆進まぬゆえ、よして書見。横光利一という人が書いた短編をいくつか読む。どれも面白く読んだが、そのなかでも『時間』は特に面白かった。http://tategaki.wesa.jp/index_page/workitem_906.html就寝3時。