2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

3D欲求2

しかし私は何も、「いつまでも若々しくありたい!歳なんかとりたくない!アンチ・エイジング!」と、そこまで老化という謂わば自然現象に抵抗するつもりはない。この歳にもなれば食欲の衰えのみならず、老化を実感せしむる様々な自身の内・外面の微妙な変化…

3D欲求

このところ“一日一食”の習慣が身に付きつつあり、それでどうにか凌げる、いや、大した苦もなく過ごせるようになってきているというのは、当世流の言い方をすればまことに「エコ」なのであって、ある意味では喜ばしいことなのかもしれないが、私にとっては憂…

白と黒の夕陽

19時帰宅。入浴後、台所でパンをかじりつつ麦酒のむ。今日は昼飯をしっかり食ったので、そんなに腹が減っていないのだ。まあ、晩飯の仕度をするのが億劫だったということも少なからずあるのだが。――米と日本酒が親子だとすると、パンと麦酒は兄弟のようなも…

火宅の人

1845帰宅。すぐまた外出。買物にゆくためである。うまい鮮魚(刺身)が食いたかったので、いつものスーパーとは違う店に車で向かう。そこでは刺身四点盛り、鯵。ほかの売り場では豆腐や豆菓子、水菓子(梨)、メンマなどを買う。そして店を出たところに焼鳥…

埼玉の玉置浩二

15時起床。りんごジュースと煙草でしばらくぼんやり。夕刻、鳩G谷の実家にゆき、広島に送る荷物を預ける。私の実家は宅配便の取次ぎも行っているからである。メシでも食っていけと云われたが、酒が飲めないんじゃ、そんなこと馬鹿馬鹿しくてできるわけない。…

Songe d’Automne

朝出発、ひどい宿酔。明日は土曜だからと油断したなあ、昨夜は。私は。ところで『ニンプ生活・わくわくカレンダー』によると、妊娠初期の身体の変化として次のような症状が現われるのだという。 2箇月―身体がだるくなり、熱っぽくなる。つわりが始まる。 3箇…

初鍋

19時帰宅。入浴後、寄せ鍋を調理。今季初である。「あれ、昨年の“初鍋”はいつだったかなあ?」と昨年の日記を参照してみたところ、それは9月22日のことであった。なんとも云えぬつまらなさを感じた。まあ私の文章だから何の参考にもなるまい。つまり過去の日…

インターチェンジ

13時頃に枕元の携帯電話がけたたましく鳴り目を覚ましたが、それが実家からであると知るや無視して再眠。つぎに目が覚めたのは17時であった。寒い。予報どおり雨も降っている。台所にゆきG乳を飲みつつ干し葡萄パンを食う。食いながら「晩飯はどうしよう」と…

女中

朝出発。残酒、残暑。日中のしつこい暑さには呆れるばかりである。しかし、この異常気象にただ呆れてばかりいても何の得にもならないと気づいた私は、胸の少し下あたりで左右の手を軽く握り、踵を微妙に上下させ、背伸びするような姿勢でゆったりと肩を揺ら…

Y作氏に感謝。

19時帰宅。まず洗濯機をまわし、その間に入浴を済ませ、台所にゆき炊飯。炊けるまでの間に洗濯物を干して台所に戻り、ちょっとした肴を拵えて、そこでようやく麦酒にありつくのである。2杯目を飲み干す頃、職場を出る際、先輩と上司数人に、「お、斉藤君はし…

H氏に感謝。

17時起。時計の針は“5時”をさしている。寝ぼけているのとひどい宿酔で、早朝なんだか夕刻なんだか判らず、しばらく暗澹たる気持ちで布団の上にじっとしている。これはとてもイヤなものであるよなあ。つくづくそう思う。夜、麦酒飲みつつサバの味噌煮(缶詰)…

アマニタ・パンセリナ

11時起床。就寝は昨夜というか今朝7時頃であったものだから、これはなかなかの早起きである。台所でしばらくぼんやり麦茶なぞ飲んで煙草をふかしているうちにふと気がつくともう13時。「男やもめに蛆がわき―」とはよく云ったもので、つくづく男というものは…

生きているわよ!

9時就寝、16時起床。台所にゆき食い物を探す。ひどい宿酔ではあるが、ひどい空腹でもあるからだ。30歳を過ぎたあたりから、こういうことは珍しいことになっている。若い時分なら宿酔の寝起きで、カツ丼とラーメンをぺろり平らげてしまう元気があったものだが…

金曜の夜は羽田に来るの

本日より四日間の連休であり、四箇月間に亘る独身生活の始まりでもある。夕刻、東京国際空港(羽田空港)に家人とともに向かい、19時半、広島行きの便に搭乗する家人の背中を出発ロビーで見送りつつ思ったのは、「おお、これをもっておれは自由の身、こんな…

風紀指導2

そして家人は、一冊のノートを私に託した。そのノートは、そこに名前を書かれた人間が死ぬ、というノートではなく、各種支払いの方法や料理レシピ、洗濯機、炊飯器、電子レンジの使用法、緊急時の連絡先などが記された、謂わば虎の巻である。余命わずかな妻…

風紀指導

連日の会議。会議とは云っても、拙宅の台所兼居間で家人と差し向かい、家人はコーラ、私は「秋味」とか云う麦酒を飲みながらの、極めてリラックスしたもの。肴は麻婆豆腐。うれしいことに、本日は家人が晩飯の仕度をすると申すものだから、私は事前に、麻婆…

悪癖3

「でもあれだなあ、不思議なことにこのパンツ、きのう寝る前のものと同じだし、この短パンだってそうなんだがなあ。つまり、ちっとも濡れた形跡がないというか、小便臭くもないし・・・・・・」 「よく見てないけど、する前に脱いだんじゃないの?」 「まあ…

悪癖2

私は、家人の声に正気を取り戻したものか飛び降りるのを踏みとどまったらしく、外ではなく室内のほうに向き直り、窓のサッシに座ったままこうべを垂れつつ、なんと、じょろじょろ放尿したというではないか。家人はそれを目のあたりにしながら、動揺のあまり…

悪癖1

15時起床。――なんともイヤな夢をみたなあ、恥ずかしいなあ――。などと思いながら階段を下り台所にゆくと、先に来てコーラなぞ飲んでいた家人が、私を見るなり顔色を変え、「ぼんちゃん、憶えてないかもしれないけど、すごく怖かった、どうしていいか分からな…

末期の人

朝出発。本日は土曜日のため配達ナシ。月曜配達分の積載と工場内作業。ひどく退屈、たまらず11時ごろ工場を抜け出しコンビニ(スリーF)にゆき、チキン香味焼き弁当とサンドイッチ、それにカップ麺(緑のたぬき)とピルクル、ポポロン、煙草を買い求め、隠れ…

暴露町のオナニスト5

2038帰宅。帰りの遅い私を、家人は定めし心配していることだろうと帰路の車中で思っていたのだが、なんのことはない、その家人は寝室で眠っていたのである。しかも小さなイビキまでかいているという状況から、熟睡しているということが分かる。すなわち「ぐ…

暴露町のオナニスト4

幸いなことに、その時の私は酒を飲んでいなかった。がしかし、心中でむらむらと湧きあがる例の欲求が、私を動かそうとしていた。私はかの、いまいましき“買物リスト”をくしゃくしゃに丸めて短パンのポケットにつっこみ、代わりに取り出した携帯電話の電源を…

暴露町のオナニスト3

その悪癖がもっとも顕著に現われるのは、外で飲酒したのち酩酊状態で帰るその道中でのことである。深夜、上機嫌でコンビニやスーパー(近頃は深夜営業しているスーパーも少なくない)に入ると、とたんに私は“宵越しの銭は持たねえ系”の人に成ってしまい「明…

暴露町のオナニスト2

しかしさうして、店内に一歩足を踏み入れてみますれば、これ、どういうわけか気分が高揚するものである。楽しいなあ。などと思いつつも、ふと、身の引き締まる思い。ここで気を付けなければならないのは、私の悪癖である。それがどういうものかというと、ま…

暴露町のオナニスト1

18時帰宅。入浴後、買物に出る。家人から手渡された“買物リスト”を見ると、そこには「卵(200円前後のものでよい)・とんがりコーン(焼きとうもろこし味)」とだけ記されており、私は、「なんだいこれは。この二点を買うだけの使いであれば、何もわざわざ今…

女丈夫

夜、わさび味の柿の種をつまみにビール飲みつつ会議。議題は「里帰り出産について」である。順調にいけば出産予定日は12月某日だから、家人は広島の実家に、10月中旬ごろ帰る予定であった。しかし昨日の検診で、医者にこんなことを言われたのだという。「広…

ガッカリしてるの

8時起床。本日仕事は休みだが、家人に付き添い婦人科にゆくため、仕方なくの早起きである。ひどい宿酔と睡眠不足は相変わらずであるが、まあ仕事にゆくよりはましであろう。というより、本日は胎児の性別が判明するとのことなので、少しく楽しみでもあった。…

安静の大獄

17時半ごろ帰宅。入浴後、米と酒を切らしていることに気づき、近所のスーパーへゆく。このところ買物と晩飯の仕度は、身重の家人に代わって私が担当している。身重とはいえまだ7ヶ月、家事ぐらいできそうなものだが、前回の検診時(2週間前)に医者から、子…

18時帰宅。入浴後書見。夜、シュウマイ、トマト、鱈子を肴に麦酒を飲む。ところで私はこの夏、宿酔の朝や夜飯時にはきまって飲んでいた烏龍茶をよして、麦茶をよく飲んだものである。考えてみると私は平生、麺ばかり食っていることから、突き詰めてゆくと小…

どうで死ぬ身の

朝出発。なかなかの宿酔ではあるけれども、それはまあいつものことだし、どうということはない。昼すぎには仕事を片付けて、午後から隠れ場所にゆき書見。このところ、西村賢太氏の著書を読み漁っている。「随筆集」以外の6冊を購入、うち3冊を読了したが、…