ラリラリ東京

13時起床。台所にゆきコーラ飲みつつ昨夜の記憶をたどってみる。――別れた人に会えるよな、そんな気がしてならないの。というわけで赤坂にゆき、「うふっ。コモエスタ、コモエスタ、うぷ、うふふふっ」と、まるで変質者のように呟きながら往来の婦人たちに半裸姿で近づいたり離れたり、先ほど駅前のストリートミュージシャン(田舎者)から強奪してきた安物タンブリンを、まことに器用な奏法でもってシャシャシャシャシャー、カシャン。シュワシュワシュワシュワー、シャン。と鳴らし「そう、正解。渚。」かなんか言って悦に入り、目を閉じたかと思うと今度ァ、首にかけていた白いタオルの匂いをくんくんかいで、「うん。うんうん。じゃまた電話するわ、うん、はーい。あっはーい。うん、はーい。そうだね、じゃまた、あっはーい。はーい。うん、はーい。はーい」などと、寒さで全身の皮膚という皮膚の感覚がなくなるまで、私は話つづけたのであった。――という奇行に走ってしまったおれの惨めな姿を思いうかべる。そして緑のたぬきの味が少し落ちたように感じたのは僕が夢みがちな性質だからであろうか。というかせっかくの休日にそんなことを考えているのは無益なことでありラリラリだ。夜、焼酎のみつつラリラリ東京。http://www.youtube.com/watch?v=Zbxi2-frTSo&feature=related