夜叉

19時帰宅、疲労困憊。家人の不在がせめてもの救い。なんだか、忙しすぎて日中の記憶がない。「このご時勢に、忙しいなんて結構じゃないの。どこもシマだよ〜」なんてぇことを仰るかたがおりますが、あたしはそうは思わない。ええ。思わないけれども、こうやって、ニヤニヤしながら頭を低くしたりなんかいたしまして、「へえ。そらあ、まことに。有難いこってす。くたびれたーなんだーいっちゃあ、バチぃ当たりまさあ、ええ。」とこうやるわけです――。などと、三和土にへたり込んだまま噺を考えていたが、急にバカバカしくなったので部屋に上がる。夜、牛丼と新香を食う。後、自室に引き揚げ焼酎飲みつつ、「活あわび」と8回つぶやいてみたが、エッチな気分にはならなかった。私はこのことを、いったい誰に相談すればいいのだろうか。

深更、ウイスキー、書きもの。回想にふける。四年前の今日、私は罪を犯しました。