負傷兵

朝出発。睡眠時間80分、完全な宿酔だが、どうにか職場にたどり着く。毎朝こんな感じである。これでよく身体を壊さないものだと、ときどき自分でも不思議におもう。しかしまあ、そのうち壊すだろう。壊れるだろう。午前中激務。大汗かいて酒気が抜けるのは結構なことだが、むかついてしょうがない。胃の話をしているのではない。暑いからでもない。心情的なものである。というのもわが社は、アタイは、ほんとうは、今日から“夏休み”だったからである。そして、その失われた休日がどこに振り替えられるのかということを、会社側、つまり上司に、正当な権利があるにもかかわらず何も言うことができない自分にむかついたと、そういうことである。14時にコンビニ弁当を車中食。後シエスタ

18時帰宅。注文していた葡萄酒が山梨より届く。これは明日、Y作氏の生家で行われる出産祝宴に持ってゆく酒である。「いやあ、ホントめでたい――」かなんか言いつつ、赤白1本ずつ、タクミン監修のもと選んだ葡萄酒である。いささか発注が遅れてしまったが、ともあれ間に合ってよかった。なんて思いながら、何とはなしにタクミンのブログを見て吃驚仰天。昨夜、草加のバーで飲んだ帰途、盗賊に襲われ重傷を負ったのだという。“オヤジ狩り”だろうか――。夜飯を食ってから、シュークリームを間抜けづらで頬張りつつタクミンに架電。かなり落ち込んでいるようだが、明日の宴には「試合直後のボクサー風」で必ず参加する、とのこと。大丈夫なのだろうか。だが近頃、こういう好人物と出会うことがめっきり減った。やはりタクミン、なかなかの男である。