ガッカリしてるの

8時起床。本日仕事は休みだが、家人に付き添い婦人科にゆくため、仕方なくの早起きである。ひどい宿酔と睡眠不足は相変わらずであるが、まあ仕事にゆくよりはましであろう。というより、本日は胎児の性別が判明するとのことなので、少しく楽しみでもあった。さて院内に入ると、ものすごい混雑ぶりなのである。私は初めての付き添いなので、これにはえらく圧倒された。そこは産科専門の病院と聞いていたので、妊婦ばかりが来ているものだと思っていたが、土曜日ということもあって、みな夫婦そろっての来院なのだ。待合所の椅子に腰をおろすと、「たいへん混雑しております。付き添いの方は、妊婦さんに席をお譲りください」なぞいう館内放送がしきりに流れているものだから、もうどうしていいかわからない。「一服してくるわ」と言って席を立ち、私は外に出たのである。


――「男・男」50%、「男・女」45%、「女・女」5%――。


「それどういうこと?」と家人に問うと、どうも片方は男でほぼ間違いないだろう、だがもう一方は判然としないのだという。「だから、それがどういうことかとおれは訊いているんだがなあ」と言うと家人、「なんか、へその緒が邪魔でチンチンかマンコかよく判らない(見えない)んだって」――。ガッカリした。なぜなら診察が終わるまで、3時間以上も待たされたからである。私は家人に、「これだから病院は困るなあ。時間的には3時間半でも、待たされるのが何より嫌いなこのおれには、体感的、精神的には5時間、いや6時間ぐらいに感じたんだからなあ。そりゃここに持参した手付かずの本『暗渠の宿』を読み終えてしまったというのも、あながち不思議なことではないような気がするなあ。」などとイヤミを言いつつそこを出て駐車場に向かい、ふと、この歌を口ずさんでみたのであった。http://www.youtube.com/watch?v=W-pcAEdXRHU&feature=related