悪癖3

「でもあれだなあ、不思議なことにこのパンツ、きのう寝る前のものと同じだし、この短パンだってそうなんだがなあ。つまり、ちっとも濡れた形跡がないというか、小便臭くもないし・・・・・・」
「よく見てないけど、する前に脱いだんじゃないの?」
「まあそうなのかもしれないけど、おれの習慣というか、その時の状況などからすると、それは考えにくいなあ」
「はあ?じゃあ、おしっこなんかしてないって言いたいの?」
「や、そうじゃなしに、あの、悪いとは思ってるんだけどねぇ、どうも実感がないもんだから・・・・・・」
「だったら上の部屋に行って見てくればいいじゃない、匂いだってけっこう畳に染みちゃてるよ?嗅いでこいよ!」
「・・・・・・」。



今更こんなことを言うのは可笑しいけれども、つくづく私は、ひどくだらしない人間であるよなあ。と、そう思わずにはおれないのである。そんな秋です。