朝まで生ジルバ

11時起床。休日であればなかなかの早起きだが、あいにく今日は平日、すなわち仕事にゆかねばならぬ日であるからして、それはちょっと遅めの起床なのであった。というのは、私が勤める会社の始業時刻というのが、どういうわけか朝の8時半であるから、平日の朝は8時に起きるのを常としているのである。――ともするとこれは遅刻してしまうのではないか?いや、希望を捨ててはならぬ。僕は奇跡というものを信じるタイプなんだよ。そしてこの僕自身が、奇跡を起こすことだってアリエルのだ。つまり僕のペダルさばきを以ってすれば、始業時刻に間に合わぬこともないのではないか?いや、その可能性はかなり低い。でもいいじゃないか。よしんば間に合わなかったとしてもそれは・・・・・・いや、そんなことよりも今日の晩飯どうするかなあ。今日は終日雨のようだし、帰りに買物してくるのはめんどくさいよなあ――。私はまだ呆とする頭の中で、そんな考えを巡らせていた。



1844帰宅。入浴後、麦酒飲みつつ鶏肉を食う。むね肉にミックススパイスを丹念にすり込んで焼き(それだけでも十分うまいのだが)、溶かしたバターにレモンの搾り汁を加えソースにする。じつにうまい。ただ、麦酒や葡萄酒などにはとてもよく合うけれども、米飯の“おかず”となるとちょっとね。結局、メシのときは醤油を少したらして食う。それにしても私は、鶏肉ばかり食っているな。好物であることに違いないが、安価だから、というのもかなりある。これでけっこう、考えているのだ。後、吹雪饅頭と緑茶。自室に上がり焼酎を飲み始める。寒い。寒いので冬用の寝具と暖房器具を押入れから出す。お正月の匂いがする。