もしかしたら

14時頃起床。


宿酔によるシドい頭痛と喉の渇きも週に一、二度であれば良い思い出だが、それが毎日ともなると、なかなかの自己嫌悪感が私をイジめてくれるものであるよなあ。「もうじき子も生まれ父親になることだし、そろそろ考えないといかんなあ、こんなんじゃいかんよなあ・・・・・・。ヨシっ、せめて今日は飲まずに過ごすぞ。まずはそこからだっ」などと、心のなかで固く誓って私は布団から出たのであった。そして台所まで這ってゆき、冷蔵庫を開け、何やら買った憶えのないグレープジュースをG飲してようやく人心地ついたのだが、煙草をふかしながらテレビを眺めていると、やがて胃の辺りに、微かな灯がぽうっと燈ったのである。


キライじゃない。こういうのってイイかも。などと思いつつ、女子力をアップさせる方法を伝えるテレビ番組から目を離し、飲んでいたグレープジュースの缶をよく見ると「氷結果汁」なんてなことが記されていたのである。さらに「アルコール分8%」とも記されている。それを知った私も氷結してしまいましたが、つまり私は、つい先程に立てた誓いをたいへん素早く破り、それが不可抗力であったにせよ、昼間っから缶チューハイなぞを飲んでしまっているという体たらく。


そうなりゃもう依存症の私としては飲み続けるしかないのだが、先にも述べたように、そも「氷結」なぞ云う酒を買った憶えがないのである。考えられるのは、1.寝ぼけのキツイ私自身が夜中に無意識のまま買ってきた。2.「ちょっと早いけど…」のクリスマスプレゼント。3.心霊現象。4.なぜか泥棒が何も盗まずに缶チューハイを置いていった。ということになるが、やはり3の“心霊現象”が最も有力な説であろう。ああ怖い。