痔の話

13時起床・アナルの激痛。


痔になってしまったようである。出血はないが、けっこう腫れている。2、3日前からその兆候はあった。


私は疲労やストレスが溜まるとイボ痔(外痔核)の症状があらわれる体質で、平生よりその症状はしばしばみられるが、しかしそれは軽いもので、一晩ぐっすり眠れば治まってしまう程度のものである。が、今回はちとそうもいかないようである。但、治療や手術が必要なほど重いものではなく、市販の坐剤や軟膏を用いればすぐラクになれる類のものなのだが。5年前にも同じようなことがあったのを思い出す。――2006年の夏、私と家人は結婚式を挙げたのだが、その数日前から尻が痛みだし、式の前夜には、自らの手によって坐剤をアナル(肛門のこと)に挿入するのも困難なほど腫れてしまい、痛みと、患部が見えぬと云う理由で家人にそれを頼み、挿入される際には「あっ、ふわあぁ」などと、情けないことこの上ない声を漏らしてしまうと云う、なかなかに思ひ出深い結婚前夜を過ごしたものである――。


夕刻、子らを家人の祖母と叔父にあずけ買出しにゆく。しばらくぶりに家人と二人で外出したので、少しく緊張する。酒や食料を大量に買い込み、帰途、ラーメン屋に寄る。これは家人の提案で、ラーメン狂である私への心遣いである。既婚者には経験あることであろう。夜、広島にて年またぎ。のんびり2010年を振り返る余裕なぞ無。痔の痛みと子らの世話に追はれて年は明けゆく。