痔核にこだわった日記

夕刻、雨。


イオンモール広島祇園」と云う巨大な商業施設に、家人とその妹と共に買物へゆく。彼女らはショッピングを存分に楽しんでおられたようで、いろいろなものを買って満足げな様子であったが、私が買ったものと云えば、それは痔の薬だけである。しかも彼女らから離れ、一人コソコソと。どう云うわけかこの歳になっても、痔の薬を買うのは些かの恥ずかしさを伴うもので、それは若い時分、エロ本やコンドームを買ふときに感じてゐたやうな羞恥に似たり。


帰宅後、さっそく坐剤を挿入。ややあって痛みはだいぶラクになったが腫れはひかず、なんだか常に肛門から、ウンコがちょいと顔を覗かせているような異物感がある。後、深更に至るまでそれを飲酒でもって騙し騙し子らの世話する――。(こっちに帰って来てから知ったことだが、私の症状、すなわち外痔核には、坐剤よりも断然「軟膏」を塗るのが賢明なのであって、治りも早いのだという。冷静になって考えてみると、そりゃそうだよな。)