マイ・ウェイ

8時起。シドい宿酔だが土曜日はいつもシマだし暑さもたいしたことはなさそうなので、どうにかなるだろうとたかをくくって朝出発。本当は休むと決めていた。だってそうだろう、世間の人たちはみな休日ではないか、なんでおれだけが働かなくてはならんのだ。と思ったからである。じつに矛盾にみちた考え方ではあるが、そうやって私は35年間、生きてきたのである。つまり普段は、「私は他人とは違うのだ、世間一般の常識などというものにはとらわれないのだ。孤立したって構うものか、私は私の道をゆく。では歌います、マイ・ウェイ――」などと強く思っていながら、自分に都合の悪いときだけ、世間の人たちと同じ扱いを受けられなかったことに腹を立てたり恨んだりするという、私は、そういう人間なのである。


おまえの鼻汁が

黄緑または萌黄色になるとき

それは風邪が治りかけているんだよ

それはみんな同じだよ、同じだよ、同じだよ

ねえ、なんかわくわくしないかい?


そんな詩を書くヤツがいたら私は帰る。帰ってからメールでそいつに絶交を告げるだろう。なぜならそれは、あまりにもファンシーだからでR。夜、麦酒飲みつつカツカレーを食う。本日は昼飯を食っていないので空腹至極、おかわりする。当然のことながら二皿目はカツなしである。『カツのないカツカレーなんて、カレーライスのようなものだ』という名言を遺してこの世を去る。後、自室にて生き返り歌唱、くさめと同時に放屁、泣く――。ロボトミー手術を受けようと思う。私のこころのきめたままに。http://www.youtube.com/watch?v=pkmZp-ivcVM&feature=related