インターチェンジ

13時頃に枕元の携帯電話がけたたましく鳴り目を覚ましたが、それが実家からであると知るや無視して再眠。つぎに目が覚めたのは17時であった。寒い。予報どおり雨も降っている。台所にゆきG乳を飲みつつ干し葡萄パンを食う。食いながら「晩飯はどうしよう」とか「明日の晩飯はどうしよう」なぞ考えているのが可笑しい。平生わたしは食べることにそれほど貪欲でもないし、まあ酒や煙草がありゃ食わなきゃ食わないでも構わないといったタチなのだが、いざ一人になってみるとこれ、昼飯はともかく、晩飯ぐらいちゃんと(自炊して)食いたいものだ、という風に変化しつつあるのだ。思うにこれは、私の小心からくるものであろう。つまり私ごとき男の「自由」とか「放蕩」なぞ云うものは、所詮、女あってのものであり、全くの独り身になれば、堕ちるどころか、むしろなおさら「生活」を重んじて、家事や、晩飯の献立に頭を悩ませるようなことでしか己の存在意義を明確にできないということを思い知らされたからである。しかし、私はそう簡単にはいかないだろう。なぜならまだ、家人不在から一週間も経っていないのだからなあ。


夜、とんがりコーンをつまみつつ麦酒および焼酎。テレビで糸井重里矢沢永吉両氏の対談をみる。テーマは「お金について」。これがすこぶる面白く、思わず声を出して笑ってしまった。後、干し葡萄パンと緑のたぬき。隣家のガキがうるさい。まあ今のうちに騒ぐだけ騒いでおきなさい。家人と子らが帰ってきたら「倍返し」してやるからな。後、自室に引き揚げ焼酎飲みつつ書きもの。独身女にも左手の薬指に指環をはめさせろ運動。なんだそれ。