男たちの挽歌3

10時起。宿酔の頭痛ひっかかえ、ゲストを家まで送り届ける。正午に帰宅し、買ってきた唐揚げ弁当を食う。気絶するほどマズかったので、カップ焼きそばを食う。後、昨夜の宴のあと片付け。その寂寥感たるや筆舌に尽くし難きものがある。谷底だ。深潭だ。絶望だ。


あまりにもツラいので仮眠とることにした。ところがそんなときに限って、そうやすやすと眠らせてくれるものではない。というのも酒気の抜け際というのか、覚め際というのか、ちょうどそんな時間とも重なっているせいもあるのだろう、心臓が「ボソッボソッボソッボソッ」などと、妙な音をたてて激しく鼓動するのである。それでも無理に目を閉じ眠ろうとしていると、脳裡に新聞記事さながらの巨細さまざまな文字や文章、見知らぬオッサンの汚い笑顔、他人の記憶、メチャクチャに誰かの顔を殴打する私、などのイメージがもの凄い速さで映し出されるものだから仮眠どころではない。――A薬および麦酒にて落着。夜、不明瞭。すなわちボンヤリ。