えび入りつみれ団

15時半に起きて台所にゆき、煙草に火をつけその煙を吸ったり吐いたりしていると、「北風小僧がささやいた、今夜は〜今夜は〜、ハウスシ・チュ・ウ〜」という大昔のCMソングが俺の裡で鳴り止まぬので、今夜は白シチューを作ることにした。 18時、Sミットにゆ…

ぼんちゃんのジングルベル

京都あたりでは僧侶(お坊さん)のことを「ぼんさん」と呼ぶらしいのだが、ここ埼玉では「ぼんさん」といえば、私のことである。それは大袈裟だろう。 19時帰宅。入浴後、炊飯のセットしてから洗濯、買物にゆく。このところ天気の良くない日が続いたので、洗…

東本郷、図書館裏。

17時起。身支度して近所のスーパーへ買物にゆく。自転車や徒歩では億劫なので車を出す。近所といっても、なかなかの距離がある。できることなら、通勤以外では自転車に乗りたくないのだ。拙宅の近所には何もない。「何もない」という言い方はおかしいかもし…

男たちの挽歌3

10時起。宿酔の頭痛ひっかかえ、ゲストを家まで送り届ける。正午に帰宅し、買ってきた唐揚げ弁当を食う。気絶するほどマズかったので、カップ焼きそばを食う。後、昨夜の宴のあと片付け。その寂寥感たるや筆舌に尽くし難きものがある。谷底だ。深潭だ。絶望…

男たちの挽歌2

18時に草加。タクミンと再集合である。「Sファイア」で前夜の反省会も兼ねてひとしきり騒ぐ。ウイスキーをダブルで6杯。零時頃だったかしら、店を出て、わが家に移動。タクミンが拵えたホウレン草のサラダを食いつつ、麦酒を飲む。そのうちに、タクミンへの…

男たちの挽歌

20時に北千住。タクミンと酒を飲むためである。ここで、という待ち合わせ場所を決めぬまま来てしまったので若干の不安、しかし駅の構内ですんなり出会う。相手が女なら何か感じるものもあろうが、雑踏のなか、互いの姿を認めた中年男が二人、ニヤニヤしなが…

プチ整形を一万回

日中激務。おれが信じているのは麺だけだ。ヌードルヴァーグの旗手。 18時帰宅、洗濯。明日は雨だと聞いていたが、降りだすのは夕刻からのようなので外に干す。明朝、出勤前に取り込めばいいだろう。ちゃんと乾いてくれればいいのだが。 牡蠣とホウレン草の…

のみならず金玉木犀

18時帰宅。入浴後炊飯。焼鯖を肴に麦酒。飲みつつ、何とはなしにテレビのチャンネルを変えていると、ホッキョクグマの生態が放送されていたのでリモコンを置いて見入る。――私、動物番組は嫌いじゃないのだ――。雪原の穴倉から、のっそり出てきたメスのホッキ…

3D欲求5

赤ん坊に性欲はあるか。答えはノーである。赤ん坊が乳房を吸うのは性欲によるものではなく、あれは食欲であろう。ところが、かのフロイト博士の答えは“イエス”なのだとか。こんな記事を見つけた。 ――フロイト博士は心の変調の原因を幼児幼少期の性衝動の為せ…

3D欲求4

いつかも書いたが、私はもう長年に亘り不眠症と仮眠症、じゃなかった、不眠症と“過眠症”の状態が交互に訪れるという生活を送っている。――それぞれの期間やその切り替わるタイミングについては、よく判らないので書かない――。過眠症は、不眠症に較べればそれ…

3D欲求3

人間の三大欲求とは、ご承知のように「食欲・睡眠欲・性欲」ということになっているが、これは、いったい誰が言い出したのか知らないけれども“俗に言う”三大欲求である。つまり私にしてみると、いささか頭を傾げざるを得ない。どういうことかというと、そん…

3D欲求2

しかし私は何も、「いつまでも若々しくありたい!歳なんかとりたくない!アンチ・エイジング!」と、そこまで老化という謂わば自然現象に抵抗するつもりはない。この歳にもなれば食欲の衰えのみならず、老化を実感せしむる様々な自身の内・外面の微妙な変化…

3D欲求

このところ“一日一食”の習慣が身に付きつつあり、それでどうにか凌げる、いや、大した苦もなく過ごせるようになってきているというのは、当世流の言い方をすればまことに「エコ」なのであって、ある意味では喜ばしいことなのかもしれないが、私にとっては憂…

白と黒の夕陽

19時帰宅。入浴後、台所でパンをかじりつつ麦酒のむ。今日は昼飯をしっかり食ったので、そんなに腹が減っていないのだ。まあ、晩飯の仕度をするのが億劫だったということも少なからずあるのだが。――米と日本酒が親子だとすると、パンと麦酒は兄弟のようなも…

火宅の人

1845帰宅。すぐまた外出。買物にゆくためである。うまい鮮魚(刺身)が食いたかったので、いつものスーパーとは違う店に車で向かう。そこでは刺身四点盛り、鯵。ほかの売り場では豆腐や豆菓子、水菓子(梨)、メンマなどを買う。そして店を出たところに焼鳥…

埼玉の玉置浩二

15時起床。りんごジュースと煙草でしばらくぼんやり。夕刻、鳩G谷の実家にゆき、広島に送る荷物を預ける。私の実家は宅配便の取次ぎも行っているからである。メシでも食っていけと云われたが、酒が飲めないんじゃ、そんなこと馬鹿馬鹿しくてできるわけない。…

Songe d’Automne

朝出発、ひどい宿酔。明日は土曜だからと油断したなあ、昨夜は。私は。ところで『ニンプ生活・わくわくカレンダー』によると、妊娠初期の身体の変化として次のような症状が現われるのだという。 2箇月―身体がだるくなり、熱っぽくなる。つわりが始まる。 3箇…

初鍋

19時帰宅。入浴後、寄せ鍋を調理。今季初である。「あれ、昨年の“初鍋”はいつだったかなあ?」と昨年の日記を参照してみたところ、それは9月22日のことであった。なんとも云えぬつまらなさを感じた。まあ私の文章だから何の参考にもなるまい。つまり過去の日…

インターチェンジ

13時頃に枕元の携帯電話がけたたましく鳴り目を覚ましたが、それが実家からであると知るや無視して再眠。つぎに目が覚めたのは17時であった。寒い。予報どおり雨も降っている。台所にゆきG乳を飲みつつ干し葡萄パンを食う。食いながら「晩飯はどうしよう」と…

女中

朝出発。残酒、残暑。日中のしつこい暑さには呆れるばかりである。しかし、この異常気象にただ呆れてばかりいても何の得にもならないと気づいた私は、胸の少し下あたりで左右の手を軽く握り、踵を微妙に上下させ、背伸びするような姿勢でゆったりと肩を揺ら…

Y作氏に感謝。

19時帰宅。まず洗濯機をまわし、その間に入浴を済ませ、台所にゆき炊飯。炊けるまでの間に洗濯物を干して台所に戻り、ちょっとした肴を拵えて、そこでようやく麦酒にありつくのである。2杯目を飲み干す頃、職場を出る際、先輩と上司数人に、「お、斉藤君はし…

H氏に感謝。

17時起。時計の針は“5時”をさしている。寝ぼけているのとひどい宿酔で、早朝なんだか夕刻なんだか判らず、しばらく暗澹たる気持ちで布団の上にじっとしている。これはとてもイヤなものであるよなあ。つくづくそう思う。夜、麦酒飲みつつサバの味噌煮(缶詰)…

アマニタ・パンセリナ

11時起床。就寝は昨夜というか今朝7時頃であったものだから、これはなかなかの早起きである。台所でしばらくぼんやり麦茶なぞ飲んで煙草をふかしているうちにふと気がつくともう13時。「男やもめに蛆がわき―」とはよく云ったもので、つくづく男というものは…

生きているわよ!

9時就寝、16時起床。台所にゆき食い物を探す。ひどい宿酔ではあるが、ひどい空腹でもあるからだ。30歳を過ぎたあたりから、こういうことは珍しいことになっている。若い時分なら宿酔の寝起きで、カツ丼とラーメンをぺろり平らげてしまう元気があったものだが…

金曜の夜は羽田に来るの

本日より四日間の連休であり、四箇月間に亘る独身生活の始まりでもある。夕刻、東京国際空港(羽田空港)に家人とともに向かい、19時半、広島行きの便に搭乗する家人の背中を出発ロビーで見送りつつ思ったのは、「おお、これをもっておれは自由の身、こんな…

風紀指導2

そして家人は、一冊のノートを私に託した。そのノートは、そこに名前を書かれた人間が死ぬ、というノートではなく、各種支払いの方法や料理レシピ、洗濯機、炊飯器、電子レンジの使用法、緊急時の連絡先などが記された、謂わば虎の巻である。余命わずかな妻…

風紀指導

連日の会議。会議とは云っても、拙宅の台所兼居間で家人と差し向かい、家人はコーラ、私は「秋味」とか云う麦酒を飲みながらの、極めてリラックスしたもの。肴は麻婆豆腐。うれしいことに、本日は家人が晩飯の仕度をすると申すものだから、私は事前に、麻婆…

悪癖3

「でもあれだなあ、不思議なことにこのパンツ、きのう寝る前のものと同じだし、この短パンだってそうなんだがなあ。つまり、ちっとも濡れた形跡がないというか、小便臭くもないし・・・・・・」 「よく見てないけど、する前に脱いだんじゃないの?」 「まあ…

悪癖2

私は、家人の声に正気を取り戻したものか飛び降りるのを踏みとどまったらしく、外ではなく室内のほうに向き直り、窓のサッシに座ったままこうべを垂れつつ、なんと、じょろじょろ放尿したというではないか。家人はそれを目のあたりにしながら、動揺のあまり…

悪癖1

15時起床。――なんともイヤな夢をみたなあ、恥ずかしいなあ――。などと思いながら階段を下り台所にゆくと、先に来てコーラなぞ飲んでいた家人が、私を見るなり顔色を変え、「ぼんちゃん、憶えてないかもしれないけど、すごく怖かった、どうしていいか分からな…